キム・カッファンとナコルルの話。格闘ゲームを変えた2人。加えて苦虫を噛み潰したような顔のギース・ハワードの想い出。
- 2010年07月07日
- カテゴリ:『郷愁通信・旧版』(再録)
今はもうテレビゲームは全然、やっていないのですが昔、対戦格闘ゲームが流行した際にSNKの『餓狼伝説SPECIAL』と『サムライスピリッツ』に関してはそれなりに遊んで面白かったのでノスタルジックな回顧録のような感じで今回のBLOGで自分の思うことを書いてみたいと思います。
写真は北海道のアイヌコタン村 亜寒国立公園の入り口にあるフクロウの彫刻。Pixtaから。
(SNK NEO・GEOの100メガショックで有名でしたが)
自分なりに思うのですが『餓狼伝説SPECIAL』のキム・カッファンと『サムライスピリッツ』のナコルルはある意味で韓国やアイヌ民族のイメージを大いに変えたサブカルチャーの成功例ではないかと思います。
自分は個人的に『餓狼伝説SPECIAL』のキム・カッファンがソウルの南大門でたたかうシーンで大極旗がはためくシーンは結構、イメージとしては新しいものがあったように思います。時期的にはソウル・オリンピックの後だったようにも思うのですが。韓国も長かった軍事独裁政権が終息し、民主化に向かっている時代だったのである意味で<韓国といえば暗い独裁政権>のイメージを変えた男はかのキム・カッファンだったのかもしれないと自分は思います。
(韓国も軍事独裁政権時代は今のミャンマーのような感じだった)
ある意味で彼は<ペ・ヨンジュン>よりも偉大なヤツだと思うのは自分だけではないのかもしれません。
(儒教の礼節にしたがって誠実な男のようだし)韓国といえば<冬のソナタ>よりも自分は『餓狼伝説SPECIAL』なのだが。(ちなみに自分は『冬ソナ』は見てません)
<大極旗はためく南大門>が初めてゲームに登場した際は自分も韓国のイメージが変わったと思いました。(韓流スターのように韓国が日本に身近になった)
加えて『サムライスピリッツ』のナコルルもアイヌ民族のイメージを変えたのは確かでしょう。アイヌ民族がネガティブな蔑称で語られていた時代に<宮崎駿的な自然との共生>のイメージでナコルルが生まれたのはいい意味でのアイヌ民族のイメージ全般を変革できたのではないかとも思います。
(ナコルルのキャラクターのおかげで日本のファーストネーション、マイノリティ問題、先住民族の問題全般が分かりやすく知られるようになった。東京・三鷹の自治体ではポスターも製作されたようですし)
自分もアイヌ民族に関しては余り知らないのですが北海道で色々、活動されているウタリ協会の人々はゲームでナコルルが有名になるとある意味で面映いような感じだったのかもしれません。本当はナコルルに関してはアイヌ民族の人々は<苦虫を噛み潰したように>はた迷惑だったのか、それか<アイヌ民族>のイメージが変わって本当は非常にうれしい、という心情だったのかもしれません。
(和人が勝手に我々をゲームのキャラクターにするのは何事かとも思った人もいたらしいが)
*ウタリ協会はアイヌ協会に名称を変更したが。『レラチセ』はすでに解散しましたが。
余談ですが『餓狼伝説SPECIAL』に関してはキャラクター選択時のギース・ハワードの<苦虫を噛み潰したような顔>を自分は思い出します。
(これが笑える。ザコはおとなしくしていろ!!という殺し文句もいい)
ともかくアメリカ人で日本かぶれのギース・ハワードのことも個人的にはインパクトに残っています。(投げ技のオーバーアクションも凄い)
この辺も前にBLOGで書いたショー・コスギ氏の<誤解された日本のイメージ>を上手に考えて製作者がうまく演出しているのが個人的には好きなのですが。日光東照宮のような背景でアメリカの星条旗がはためくステージとBGMも自分は傑作だと思っています。(並みのセンスではない。脱帽)
自分はもう格闘ゲームはついていけないのですが。『餓狼伝説SPECIAL』から技コマンドの入力が非常に難しくなり、対戦格闘ゲームについていける人とついていけない人に住み分けが進んでしまったのは確かです。自分はキム・カッファンの必殺技がまれに2、3回出せた程度にとどまりました。
(昔の話ですがね)
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