アマゾン・キンドルが日本発売になったが。現在のところ出版社・新聞社は静観といった感じだ。

昨日、10月19日にアマゾン・キンドルが日本発売になったが今のところメディアでも静観している情況である。

現時点ではキンドルのワールドワイド版が主に『ニューヨ-クタイムズ』などの英語を主に読める人を対象にしているようで日本の出版社はまずは観測気球のように模様眺めといった感じなのかもしれない。

10月22日にはWindows7が発売になるので関係者はまずはキンドルよりウィンドウズ7の方に着目しているようにも思う。キンドルとWin7を同時購入する人は若干、少ないようにも思えるが。

(Kindleの英語配信でも構わないというのであればNYTやCSM、FTなどは読めるが。英語の勉強にはいいかもしれない。あるいは英語を読みこなせるITの技術者向けとか)

個人的な感想ではアマゾン・キンドルに関しては昔、任天堂で製作していた白黒版のゲームボーイに近いスタンスなのかもしれない。カラー液晶を採用しないでロングセラーをアマゾンは確保していこうという動きがあるようでまずは『質より量』の設計だろうし、画面をカラーにしてしまえばコスト的にネットブックに敗北してしまうだろう。噂によるとアップルは電子ブックガジェットをカラー版で開発しているという話もあるので現時点では何ともいえないが。書籍の電子配信システムはまだ不正コピー対策を含めて試行錯誤の段階ともいえなくはない。(ソニーの『リーダー』もあるが)

現在の自分の感想ではキンドルは『書籍はアマゾン』のブランドも確立されているだろうし、キンドル自体で情報を集める限り、便利なガジェットとしてきちんと使用できそうな気がする。著作権対策もかなり高評価と思えるのはメリットが多いのだが欠点は画面が白黒で漫画のようなメディアは少しばかり苦しいかもしれない。(カラーがいいのだったら現時点のビューワが入ったPCのダウンロード販売で事足りる)

(先日、購入した竹熊健太郎氏の『MAVO』のような漫画全般なら扉絵はカラーのほうがいいという人が多いのでその辺で漫画愛好家にはキンドルは弱そうな感じもするが。漫画の内容を読むだけならばいいのだが漫画愛好家は扉絵などはカラーを好むので白黒の画面は受け入れにくいかもしれない) 

一応、多くの新聞社や出版社でもキンドルに関しては試験的に作品を配信することを考えているようにも思う。新人作家や新人漫画家はキンドルで先行品のような感じで原稿を配信して、アマゾンのダウンロード数やレビューを参考にして書籍化を進めるだろうし、絶版本でもリクエストがあってもキンドルで配信すればコスト的に可能ならばかなり有利に働くのではないだろうか?やはり新聞社や出版社にいえることだが『紙のコスト』が非常にかかっているわけであり、採算性や人気のある書籍は刊行するが不採算な部分はキンドルという方針も考えているようにも思う。

ただいえることは電子ブックではヴァーチャルな感じで落ち着かないし、なかなか愛着も得られないという読書人も多いと思うので書籍がなくなるわけではないだろう。まずはキンドル作品の先読みをして作品が好きになったら書籍を購入するような時代になる部分は多いのではないか?

この辺はあくまで自分の憶測に過ぎないのだが新聞社や出版社の未来図はどのようになるだろうか?
『キンドル』いう黒船が上陸してしまったので関係者は様々な側面で考えなければならない時代になったと思う。

(参考図書:佐々木俊尚氏 『2011年新聞・テレビ消滅』 文春新書)

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